だんだん暖かくなりました。新緑の季節があって、梅雨です。これを過ぎるといよいよ夏本番。
日本は四季があってとても良いと思いますが、こと葬儀においては夏は非常に“過酷”な季節と言えます(笑)
斎場ならエアコンが入るのである程度は涼しいですが、式の間は動く事が出来ません。そこに登場する夏の主役・・蚊、です。
彼らは子孫繁栄のために、タンパク質を求めて私たちの血液を吸いにきます。血を吸うのはメスだけといいますから(オスは樹液なんかを吸ってるそうですヨ)、どれだけメスの肝が座っているかというものです。何せ命がけで吸いに来るのですから・・
私たちは対抗策として、定番の蚊取り線香を焚きます。葬儀は焼香の煙も出ますので、煙ったくならないよう、式場内はベープマットなどで対応します。
あとは虫よけスプレーをお客様に貸したりしますが、ここで注意!女性は黒いストッキングを履かれると思いますが、スプレーの成分によってはストッキングを溶かしてしまう(または白濁化する)場合があります。あまりに近距離で噴霧させないほうが良いです。虫よけジェルを脚に直にあらかじめ塗っておくのも効果的ですね。
痒くなるのは、蚊が皮膚を刺す時に挿しやすいように唾液を入れるからだそうです。しかし、血を吸われるとどうしてあんなに悔しいのでしょうか?あれっぽちの血なんかくれてあげるから、その代わり痒くしないしないでくれ!と言いたいですね。
蚊の連中は頭部も吸ってきます。お坊さんの頭が蚊に刺されてポッカリ赤くなったのを見たことがあります。本当に容赦のない世の中だと思います。
*友引毎に更新
誰も書かなかった葬儀のお話・・『蚊との戦い』編