一年経ちましたね。あっという間でした。2011年3月11日。私は仕事で祭壇の設営中でした。午後2時46分、「ゴゴゴゴ〜」と地鳴りみたいなものが聞こえ、式場のガラス戸が一斉にガタガタしだしました。仲間に「これ何の音?」と聞くと「源川さん、地震ですよ!」と答えたその瞬間、地面が揺れ出しました。私たちは祭壇を崩れないように抑え、なんとかその場をしのぎました。まだその時は<ただの大きい地震>でした。ワンセグでニュースを見るまでは。
バスで帰途に着き、缶詰めなど日持ちする食材を買った気がします。ニュースで逐一伝わってくる津波の惨状。そして原発事故・・私はその翌日引っ越しの予定でした。車だけ借りて友人二、三人手伝ってもらって行うつもりでした。しかしこの状況のため友人へはキャンセルを告げ、私一人でせっせと荷物を運びました。大きい家具は無いのでなんとかなりました。引っ越しのため12、13日と休みにしておいたのが幸いでした。
東北地方に親戚はいませんが、連絡のつかない友人が何名かいて最初は心配しました。携帯電話が繋がらない。公衆電話は数が少ない。非常時に公衆電話は必要です。安否も次第に確認できました。
大きな被害を受けた方からすれば思い出したくないと思いますが、あの日を忘れてもなりません。この国が前進するために、また新しいエネルギーについて考えるきっかけのために、犠牲になった方や現在苦しんでいらっしゃる方を忘れてはならないのです。今度またいつ来るのか・・必要以上に恐れることもありませんが、備えは大切です。私たちは生きていかねばならないのです。