http://purefields.com/wp/wp-content/uploads/2016/06/s_00bk.jpg 葬儀での食事の際、故人の位牌やお骨の前に「陰膳」といって、食事をお供えします。ウィキで調べてみると・・ 陰膳(かげぜん)とは、旅行や出征その他に出た不在者のために、その者が旅行中に飢えたり、危害を加えられ安全を脅かされたりしないように祈り願って、留守番がその者のために留守宅で供える膳である。 安全祈願の呪術のひとつ。「 蔭膳」とも記す。 当人が在宅時の食事のときに座っていた場所や床の間に供える。 とあります。安全祈願の呪術のひとつだったのですね。 確かに自分たちだけで食べるのではなく、故人にも食べてもらおうと(実際に食べられる訳ではないですが)お寿司やビールなどをお供えする気持ちは、多くの方が持っておられるようです。しかし『蔭膳』とも書くとは知りませんでした。 仏壇になんとなくおせんべいやおまんじゅう、砂糖菓子などを供えるのも陰膳なのかもしれませんね。要は敬う気持ちなのでしょう。 soudan_2_3img http://www.musashino.gr.jp/img/soudan_2_3img.gif 人が亡くなると仏前に枕飯(まくらめし)枕団子をお供えします。 枕飯は呪術的要素が大きく、「米を食べたくなって故人が蘇って欲しい」という、魂呼びの呪法の意味があると言います。 枕団子は、上新粉でみたらし団子を作る要領でゴルフボール大のお団子を6個作ります(13個、または49個作る場合もあり)。これは釈尊が悟りの世界に入られる際に、菩提が香飯を献上すると釈尊は辞退したため、死後にお団子を献上したことに由来しています。出来れば毎日作って差しあげ、前に作ったご飯と団子は半紙に包んでお棺のなかに入れます。 これらも宗旨によって作らない場合もありますので、葬儀屋さんに聞くと良いと思います。 たまには役に立つことも書きます(笑)
誰も書かなかった葬儀のお話 ・・『陰膳/枕飯編』
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