先日葬儀担当させていただいたご家族は、お父様が家で倒れて急逝された方でした。 で、このブログではお馴染み(?)の〝検案案件〟となり、警察が介入して家族内は混乱。 お母様とご長男が 「葬儀屋を探さなきゃ!」 と家から一番近い火葬場へ出向いて 「葬儀をやりたいのですが」 と申し出たそうです。
もちろん火葬場は火葬場でしかないので、葬儀屋を斡旋はしてくれるはずはありません。スマホで探して弊社を探し当てていただいたようです。 私はそれを聞き、ご家族が火葬場に直接いって葬儀社を探そうとされたことに驚きました。 私どもは葬儀は葬儀屋に、火葬は火葬場と思っていますが、 『火葬場に行けば葬儀ができる』 と思っている方が、少なからずいらっしゃるようです。実際私の知り合いも 「火葬場へ行けば葬儀ができると思っていた」 と話しています。 ・・・・・ 急逝されたのなら仕方ないですが、ある程度高齢となり、心配な方が近くにいらっしゃるのなら、葬儀屋に連絡して〝事前相談〟されるのがオススメです。 相談は無料です。葬儀屋へ出向くのが嫌なら自宅でも近所のファミレスにでも来てもらって話を聞くのです。 何を用意するのか、どんな場所でどんな流れなのか、どれくらい費用を考えておけば良いのか・・・ 話を聞けばきっと理解できると思います。 そうでなくても絶対に〝その時〟になれば慌てます。前もって話を聞いていたって慌てますから、聞いていなければもっと混乱します。たまに錯乱する方もいるくらいです。 その場合は翌日以降に打ち合わせを伸ばします。少しは落ち着かないと話にならないからです。 それくらい人が亡くなるって大ゴトです。(分かる方は分かると思います) 80才を過ぎれば葬儀の話をしても良いと思います。何回でも書きますが、死なない人はいません。笑って話せるうちが良いのです。 ご本人が元気なうちにこういう風にやりたいとか誰を呼ぶとか、気に入っているのはどの写真とかを聞くのです。これだけでストレスが半減・・いや、三分の一位になります。 ・・・・・ 『万が一の時ノート』みたいなのを作って色々書いておくと良いですね。ご家族がそれを読んで、それに沿って葬儀を進められます。家族はものすごく楽だと思いますよ。 ご家族は 「これでよかったのだろうか・・」 と結構思い悩まれます。家族が悩まない/悩ませない為にも、事前相談が有効です。そこで葬儀をするかしないかは、話を聞いてから判断すれば良いのです。 あと火葬場では葬儀屋を斡旋してはくれませんので、あしからず・・
誰も書かなかった葬儀のお話 『火葬場に行って葬儀を申し込む』・・編