二週間ほど更新しませんでした。
忙しかったのもありますが、かなり強烈な喪主様に出逢い、精神的にやられてしまいましたぁぁ涙。
 
何が強烈なのかと言いますと…とにかく
「文句」
がすごい。
花を飾れば文句を言い、お寺様を手配すれば(我々に)文句を言い、式場に文句を言い、返礼品にも文句。位牌を作れば文句を言い、後返しのパンフレットにも文句。
口を開けば文句が出るという感じで、電話スタッフは戦々恐々。朝の五時から夜中の2時3時まで、「そんなこと聞いてどうするの?」というような、返答に困る内容を言ってきます(いつ寝てるのでしょう?)。
 
この方は常に誰かに文句を言っているので、スマホをいつも充電されていました。とにかく他の人がやることが気に食わない。
例えばこちらが
「位牌は22日に納入となります」
と言うとします。22日に納入と言っているのだから、22日には位牌はあるのです。でもこの方は
「どうして21日じゅうに位牌ができあがると連絡してこないのだ!!」
と言ってきます。そして途中から何で文句言われてるのかがわからなくなります。1分もかからない話が30分も40分もかかるのです。そして前に説明したことを何回も聞いてきます(これがキツイ〜)。「前に説明しましたよ」と言うと、
「わかるまで何回も説明してよ!私は客なのよ!」
と返ってくる。一事が万事この調子なので、業務にも支障がでてきます。
 
お客様を悪く言うのはいけないと思います。ただ・・物事には「限度」というものがある。
私たちは神様でも仏様でもありません。こちらに手落ちや失礼なことがあれば謝りますが、
「なぜそんなことでワーワー騒ぐの?」
のオンパレード。
私も二人きりで話す機会があったのですが、普通なら
「ご苦労様」や
「忙しいのにごめんなさいねー」
みたいな言葉が大人なら出ると思うのですが、一言目は
「クルマはどこ停めたの?」、二言目が
「線香臭い」
でした。葬儀屋が魚臭かったらおかしいでしょう?こちらは葬儀の仕事をしてるのです。その時も出棺を一件終えた後でした。とても疲れていた時に会いましたが、労いの言葉一つありませんでした。もしかしたら職業差別かもしれません。(この時点で源川の導火線に火が点きます)
 
大抵のことは我慢できるつもりですが、今回はあまりに電話攻勢がひどいのでさすがに“キレ”ました。葬儀の担当者がまずその方を一喝。少々強い語調で対応しました。電話応対スタッフとも連携をし、今後すべての関係を絶つことを決めました。毅然とする態度も時には必要です。
何の利益も生まない、ただただスタッフが疲弊するだけの時間は減ると思います。(無いとは言い切れないこの切なさ・・)
 
最初はこの記事を書くことをためらいました。しかし書いているそばからまた電話が掛かってくるので…(泣)、覚悟を持って書きました。同業者やどなたかの参考になればと思います。
 
・・とここまで書いても、あの方の威力の100分の一も書き切れていないことに気づきました。とにかくメガトン級のクレーマーです。いままででもダントツ、そしてこれから先も越える人はいないであろう、それはそれは強烈な喪主様の話、でした。
(次は良いこと書きましょうね=)
誰も書かなかった葬儀のお話(特別編) 『強烈な喪主』編・・・