葬儀が終わると大変疲れます。式の大小関係なく、“心”が疲れるのです。これは経験した者でなくてはどれだけ言葉を尽くしても分からないと思います。人ひとり亡くなるってすごいことなのです。 葬儀が終わって 「はい、おしまい~!」 だとどれだけ楽でしょう…(涙)。諸々の手続きがてぐすね引いて待っています。各種役所への届けや年金事務所への連絡、生命保険の手続きやガスや電気など支払いの名義変更などです。 香典の整理や墓、仏式なら四十九日の手配や仏壇の準備など…やることてんこ盛り。よほど自分が死んだ方が楽だったと、どなたか仰ってました(笑えない~)。 それでもそれはそれで残った者の仕事です。少しずつこなすしかありません。泣いてばかりはいられないのです。やることがある方が悲しみが薄れる、なんて方もいらっしゃいます。  葬儀後、まずやっていただくのは大きく2つです。一つ目は故人が年金を受給していた方なら、受給を止める手続きです。受け取り続けると犯罪になりますので、この手続きをまずやります。2つ目は“葬祭費補助金の申請”です。葬儀の支払いが済めば葬儀社から領収書を発行されます。 故人が国民健康保険の被保険者の場合は、所定の役所へ葬儀の領収書を持っていき手続きすると葬祭費(地域によって呼び方が違う場合あり)の一部が支払われます。なお受け取りは申告性です。一定期間を過ぎるともらえませんのでご注意を!(涙) あとは粛々と行います。一度にやると疲れますから、少しずつがよいと思います。 私がオススメしたいのは、親がある程度高齢になったら、金融機関の暗証番号を聞いておくこと。もちろん悪用されては困りますが、亡くなると引き出すのに時間がかかります。 私の父は元気な時分に暗証番号を教えてくれてました。なおかつ彼は自分が亡くなった後の親戚との付き合い方も方向を示してくれました。我ながら良く出来た親です(笑) 葬儀は綺麗事ではありません。葬儀費用の支払いは葬儀後で良いのですが、お布施や式場費など、ある程度は現金が必要です。前もって父が暗証番号を教えてくれていたので、葬儀の際は本当に助かりました。 私は葬儀後が本当の“葬儀”だと思っています。葬儀後に故人をどのように思い、どのように自分が行動するのか?それが試されるのです。 もう一度書きますが、暗証番号の悪用はくれぐれもいけませんよ!それが守れる方のみ、今日の内容を参照下さい。
誰も書かなかった葬儀のお話・・『葬儀後やること』編