https://img.cinematoday.jp/a/N0074402/_size_240x/_v_1435266000/main.jpg 菩提寺様への連絡はご家族にしていただきます。 細かい打ち合わせなどで我々もご挨拶をさせていただきますが、最初の一報はやはりご家族様からです。 「これこれこういうことで(=内容を話し)このように葬儀をあげたいのですが、ご都合はいかがでしょうか」 と伺って下さい。 お寺様も大体心得ていますので、お無理ならそう仰いますし、 「このようにしてあげたらいかがですか?」 と逆に提案して下さるお寺様もいらっしゃいます。 (お寺様が好意的だと非常にありがたいです) 菩提寺様とご家族の関係は当事者間でしかわからないので、お布施に関して葬儀屋は一切ノータッチとなります。 ずいぶん前、私がまだ駆け出しの若手時代にお手伝いした葬儀で、菩提寺様がお通夜に遅刻したことがありました。 お通夜は大抵午後6時から始まるのですが、6時半になってもお寺様がまだ到着されません。会葬者もかなり来られていた葬儀で、ざわつく会葬者に喪主様が自ら説明されていました。 思いもがけない交通渋滞に巻き込まれたとのこと。経験浅い当時の私はただ慌てるばかり・・(涙) これが葬儀屋が手配したお寺様だったら大問題です。 その後、無事お寺様は到着され、すぐお通夜が始まり事なき(?)を得ました。お焼香の香炉も数を増やしてすばやくお焼香のご案内。こういうときは誠意が大事です。 事情が分かれば会葬者も大人。こちらとしては到着されるのを待つしかない訳で・・車のライトが見えたとき、ほっとしたのを覚えています。 皆さんはご自分の家の宗旨はご存知ですか? 真言宗? 臨済宗? 浄土真宗には“本願寺派”(いわゆる西)と“大谷派”(いわゆる東)がありますよ。 確認しておくことをお勧めします。
誰も書かなかった葬儀のお話『菩提寺のはなし』(その弐)
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