葬儀と言うのは葬儀屋だけいれば出来るものではありません。
お花屋さん、料理屋さん、返礼品屋さんはほぼレギュラー出演陣。ほかにメイクさんや湯灌屋さんがいて、巨大なテントや照明は外装屋さんに頼むし、専門的な音響や映像装置もあります。着付けがあったら着付けの方に来てもらいますし、マイクロバスやハイヤーなど車両の手配もします。葬儀屋は必要に応じて差配する“総合プロデュース”的な仕事ですね。
お客さんは基本、自分が何をしたいか分かっていません。身内が亡くなった時に「こういうことをしたい」と明確に言える方は、それを以前からイメージして考えていた方です。「こういうことをしたい」という要望には出来る限り応えたいと思いますし、何もないという方にも「こういうことをしたらいかがですか?」と提案もします。ただ人の想いは千差万別ですので、その方に見合った方法で取り組むようにしています。故人を厚く思う方もいれば、「葬儀なんてとっとと終らせたい」と思う方がいらっしゃるのもまた事実なのです。
いろんなお客様に対して、我々は関係業者さんと連携して葬儀を行ないます。業者さんにもただ自分の仕事をするだけでなく、お客さんの感想などを直接聞いてもらうようにして、次の仕事に生かしてもらえるようにしています。お客さんの声を聞いてもらうとやり甲斐がグッと変わります。
葬儀とは「チーム力」です。
葬儀=チーム力