2008年の日本映画“おくりびと”で一躍その存在がクローズアップされた「納棺師」。主演の本木雅弘さんが行なうメイクとともに故人の服の着せ替え場面が印象的でした。確か笹野高史さんだったと思いますが、火葬場のおじさんの台詞も良かったですね。
このラストメイク、残念ながら私は出来ません(涙)ので、専門の業者さんを呼んでやってもらいます。これが見事です。ご病気の程度や薬の作用、そして体質などにより死後お顔の色が変わる場合があります。目が開いてしまったり、口がぽかーんとするとかあります。メイクをすると(当たり前ですが)本当に綺麗になります。メイクをするのは女性だけでなく、男性もひげを剃ったり水の要らないシャンプーで髪の毛を洗って整えたり・・気持ち良さそうに眠ってるようになります。もう一つ上になると“湯灌(ゆかん)”といって、バスタブみたいなのを用意して実際にお風呂に入れて全身スッキリ!というのもあります。長く病院で入院されてお風呂に入れなかったとか、とにかく故人がお風呂が好きだったので最後に入れてあげたい、という方におススメします。ただ費用もかかることなので、そこは細かく説明をします。
人は病気で亡くなる場合がすべてでなく、事件や不慮の事故で亡くなることもあります。その結果悲しい話ですが、お顔が崩れてしまうこともあるのです。この場合、ラストメイクはテキメンです。元通りとまではいきませんが、対面が出来る状態まで最大限の努力をします。ただそれもご家族の意志によりますので、ご説明を差し上げてから行ないます。
故人様に目を開かれると、こちらもなかなか緊張します。夜ドライアイスを交換したりすると
「何やってんじゃーい!冷たいんだよ!!」
とか言われてる気がします。ので、メイクをおススメしています。
皆さんもその時は目は開けないよう、是非に是非にお願いします。。
故人の目が開く、って話