いま猛烈に寅さんを見てます。ある方からダビングしたDVDをいただいたのを思い出しました。
観ているようで実はあまり観ていなかった寅さん。改めて観ると・・人生の教科書、または男の教科書です。寅さんは見た目は格好いい訳ではありません。ただやることがすべて粋。やせ我慢の極致。自分を(時には寅さんファミリーをも)犠牲にして、ひたすら相手のしあわせを考えて行動する。この行動が映画のミソで、思いついたら即行動・・ここがすごい。悲しい結果になる場合もありますが、遅かれ早かれ結果が同じならば早い方が断然良い。それだけ次の手を早く打てますからね。寅さんは本能的にそれを知ってるのでしょうね。
このシリーズのキーワードは“しあわせ”だと思っています。二時間時間があれば一本観ます。一本がだいたい100分前後なので、残り15分ほど劇中に何度も出てくる“しあわせ”という言葉の意味を考えます。この時間こそが“しあわせ”なのです。「しあわせに暮らすんだぞ」寅さんがよく言う台詞です。恋愛の成就は叶いませんが(うまくいく恋も寅さんが最後は逃げるため)、帰る家があり心配してくれる家族がいて、いつも恋をしている寅さんこそが、一番しあわせなのかもしれません。そして寅さんを観られるしあわせ・・・