葬儀の際、天気ばかりはどうしようもありません。「雨だからやめよう」「天気悪いから延期」とはなりません。中止が全く出来なくはないですが、火葬場や式場など、葬儀施行にほぼ相当のキャンセル代がかかります。天気ばかりはどうしようもない。 昔、練馬の自宅葬で大雨が降り、膝の高さまで浸かりながら準備をしたことがあります。もう長靴とかのレベルでありません。やると決まっている以上やるだけです。葬儀屋目線で考えると、雨はずっと降ってもいいのです。ただ出棺の間と片付けのほんの30分でいいので上がってくれたら祭壇が片付きます(もちろん降らないのが一番いいのですが) ただこの雨だって降らなければ困ります。人間は水がなければ生きて行けませんし、ある人にとっては「恵みの雨」でもある訳です。台風にせよある場所で生まれたエネルギーを運ぶと言う役割があるのです。 20代の頃は天気に対してもいちいち一喜一憂していましたが、最近は晴れたら「よかったね」、雨降りでも「よかったね」という感じです。元気に動けて食べられて、歌が書ければそれでいい。ただ御嶽山の噴火や時折襲う大雨に対しては、地球から人類へのメッセージを感じます。
台風接近