仲の良い/悪い家族はすぐ分かります。その場にいるだけで瞬時に感じます。 どんな事情があるか知りませんが(そこまで知る権利は我々にありません)葬家と仲の悪い人は、葬儀には来ても式場の控え室はおろか、式後の会食の席にも着かずに帰ります。私からすると目も合わせない感じ。見ていて淋しいです。 我々のセオリーとして「控え室へどうぞ」など案内しますが、二回以上は声をかけません。何か事情があるのだなと思い、それ以上は触れないようにします。
仲の悪いのは特段構わないのですが、「弟への連絡は葬儀屋さんからして下さい」なんて言われると「なんだかな〜」って思います。あなたの兄弟でしょ?肉親でしょ?って。やれと言われればやりますが、やはり淋しい。家族/親戚への連絡くらい自分でやるのが“常識”ってものです。我々はあくまで「情報」とでしか葬儀を伝えられません。やはりご本人の口から「父の最期はこうでした」「母はこんな人だった」などと伝えて欲しいのです。 私も兄が二人いますが、まあまあ仲良くしています。年に数回飲みにも行きます。40数年も生きていれば生活もあるしいろいろ出てきますので、無理もしないでたまに会う感じが楽です。父の葬儀の時も兄たちが手分けして親戚にお知らせしました。こういう時に“人間力”が試されます。仲が良いように育ててくれた両親にただ感謝です。 家族の気持ちが一発で離れるのはズバリ『お金』です。財産があろうが大して無かろうが、ご自身のお子さんたちにどう分配するのか、元気なうちにはっきりさせておいた方が良いです。分けないなら一切分けないと言っておいた方がいい。「〜に寄付する」とか文書にするのです。そうすればお子さんも期待しませんから。期待があるから裏切られた時の恨みが大きいのです。 お金って人間を変えてしまいます。見事に変えます。風通しは良くして下さいね。
仲の良い/悪い家族