Laマーズとの演奏旅行の行程で、仮設住宅に住むおじいちゃんおばあちゃんと交流する機会がありました。釜石では一切出来なかったことなので、はじめはどう話していいものか分かりませんでしたが、いやいや・・同じ人間同士、どうとでもなるものです。

大事なのは素直な耳です。まず聴く。とにかく聴くんです。こっちが聴きたいことなんかどうでも良くて、まず聴く。そして少しだけ言う内容を考えます。(震災や津波被害についてはこちらから聴くものではないと思います)感覚としては聴く8割、言う2割くらいでしょうか。沈黙が怖くて何か話そうとしますが、私は沈黙も会話の一部だと捉えています。親しい友人と話したってずーっとずーっと話しっぱなしでもないはずです。聴いたらしっかりうなずくこと。同調のシェアです。どうせ世間話、その瞬間お互いが心地よければいいのです。わかっていることだって相手が喜ぶようなら初めて聴くように振る舞うんです。(これを私は“愛”と呼びます)

二年が経って先方からお話をしてくれるようになったとは思います。仮設でも商店街でも震災のことを耳にするようになりました。きっと話せるようになるまで必要な期間だったのでしょう。

今回は東京・浅草に昔住んでいたおばあちゃんがいたので、その話でとても盛り上がりました。「懐かしいなあ」とずーっとおっしゃっていました。よほど良い思い出があるんだと思います。まだまだやることがあると感じたひとときでした。また会いに行きますね。お身体大切に。。。

仮設住宅