“コフィン”とは“柩(ひつぎ)”のことです。 通常“棺”と書きますが、故人様が納められると“柩”と書くと、私は先輩から教わりました。 葬儀屋が絶対にしてはいけないことのひとつに 「柩を落とさないこと」 というのがあります。故人様を納めた“柩”を、地面に絶対に落としてはいけないのです。私は 「源川・・柩は死んでも落とすな」 と教わりました(「死んでも」とは仰々しいですね)。それくらい大事に扱わなくてはいけないということです。
お柩は我々はたいてい男性3人くらいで担ぎます。頭のほうに二人、足元に一人で我々は持ちます(ひとは上部のほうが重いのです。)。人手がないときは二人で担ぎます。この場合、かなりの重量が頭のほうにはかかります。腰を入れて持たないと一発で腰をやられます。 ただ・・世の中には「想定外」というのがあります。「規格外」といいますか・・とんでもないくらい重い柩があるのです。今年の始めにお手伝いした方の柩が・・見るからにヘヴィです。脇の板はふくれあがり、柩の底板がたわんでしまっていました。この方の場合は、柩を乗せる台(棺台/写真参照)を通常2台使うところを、倍の4台使いました。そうでないと底板が抜けそうなのです。これでも一番大きなサイズのお棺を使っていました。持ち上げる時も大変。私もかなりの数のお柩を持ち上げてきましたが、そのなかでも抜きん出て重い。ものの数十センチのご移動でしたが、休憩を何回か挟んで行ないました。いまでもそれを思い出すと息が詰まります。別に誰が見ている訳でもないのですが、それはそれは緊迫した作業でした。 正直、私にも太った兄貴がいます。会うごとに 「少しは痩せてね」 と言いますが、全くその気配はありません笑。 あのヘヴィウェイト記録が破られることがないよう、祈るばかりです汗汗。
ヘヴィウェイトコフィン