ピュアフィールズのみながわです。

『僕はビートルズ』を読んで、久しぶりに“ビートルズ・モノボックス”を引っ張り出しました。ビートルズの初期から中期録音のモノラル音源が収められた2009年発売のCDボックスです(しかも初回版!)。

私は常々、「なぜジョンは『ヘルプ』なんてヘヴィーなメッセージをあんなポップチューンに出来たのだろう?」と不思議に思っていました。それがジョン・レノンじゃないか、と言われたらそれまでですが・・

私は『ヘルプ』をビートルズの代表曲の一つとして必ず挙げます。あのメッセージとメロディーの同居には奇跡に近いものを感じていました。しかし改めてモノボックスに入っている『ヘルプ』を聴いて驚きました・・(あくまで主観ですが)天下のジョン・レノンも声を振り絞っています。ステレオ版では小綺麗に処理されていますが、モノ版のジョンのそれは生々しく、小刻みに震えているかのよう。声が出なくなりつつあった時期ではありましたが、それにしてもあの声は別。ジョージとポールの追っかけコーラスがまた若々しく完璧なだけに、ジョンが置かれた状況が一段と際立って聞こえます。何かと戦いながら、すぐそこで肩を狭めて歌っているよう。やはりジョンは“助け”を求めていたのかな〜と。

結成50周年の今年、全アルバムを聴き直すいい機会かもしれません。ビートルズを聴くと必ず新たな“発見”がありますからー

ヘルプの頃