韓国での旅客船転覆事故。発生から一週間経って死者150名、行方不明者は152名というからまさに“大惨事”です。 私は初めてこのニュース映像を見たとき、「どうして逃げ出さなかったのか」と思いました。皆ライフジャケットを着ているのに、です。船内放送では「動かないで」と流しておきながら乗組員はほぼ全員脱出したといいますから、犠牲になった方は本当に可哀想です。船長は一般人に交じって救助されていますから呆れます。船長は船から全員が退去したのを見届けてから脱出するはずなのです。 この船舶会社のコスト重視体質も明らかになってきました。どうもかなりの過積載だったというのです。安全に航行できる量よりもより多く荷物を運んで利益を上げていました。車の車輪止めも数を減らしてコストを抑え、コンテナを止めるのも安価な縄ロープだったといいます。操舵によってこれらが船の片側に寄り、あの異常な速さの沈没を呼んだのでしょうか? まだ原因解明が進むと思いますが、私たちも教訓にしなければなりません。最後に自分を守るのは、やはり自分なのです。亡くなった方々のご冥福を祈るばかりです。
「人命」<「コスト」