葬儀屋あるあるってあります。
そのなかで間違いなくトップに来るのが
“友引(ともびき)を気にする”
ということです。
友引は火葬場が基本的に休みなんです。だから葬儀屋は友引をヒジョーに気にします。
中国生まれの民間信仰=六曜(ろくよう)の一つである友引。カレンダーにありませんか?“大安”とか“仏滅”とか。友引もそれの一つです。吉凶を占う目安と思っていただければよいかと。
良い機会なので、六曜を紹介します。
 
先勝・・“せんしょう”、“せんがち”、“せんかち”などと呼ばれます。「先んずれば即ち勝つ」の意味で、午前中は吉、午後2時〜6時は凶、とのこと。
友引・・「凶事に友を引く」の意味で、かつては「勝負なき日と知るべし」ということで引き分けのことでした。「朝は吉、昼は凶、夕は大吉で、葬式は忌む」とのこと。
先負・・“せんぷ”、“せんぶ”、“せんまけ”などと読みます。先勝の逆で「先んずれば即ち負け」なので、「午前中は凶、午後は吉」とのこと。
仏滅・・「仏も滅するような大凶日」の意味。“物滅”が転じて“仏滅(ぶつめつ)”となりました。「何事も遠慮する日、病めば長引く、仏事はよろしい」とのこと。
大安・・みなさん大好きの“たいあん”です。「大いに安し」という意味で六曜でも最も吉の日です。安倍新内閣が組閣されたのも八月三日で大安でした。
赤口・・“しゃっこう”、“しゃっく”、“あかくち”、“せきぐち”などと読まれます。「万事に用いない悪日、ただし法事、正午だけは良い」とのこと
・・こんな感じです。面白いですね。
 
ただ私から言わせると、世の中はバランスで成り立っていますので、朝から晩まで良い日も悪い日もありません。どこかが良ければほかが悪かったりで、上手く出来ている。
大安だって犬の糞を踏むだろうし、仏滅でも恋が成就するかもしれない。宝くじの一等が当たれば必ず幸せになれるといえば、そうではないのです。(むしろ不幸に・・涙)
六曜もご自分の行動の目安として活用するくらいで良いのでは思います。
*友引毎に更新
誰も書かなかった葬儀のお話 『六曜のはなし』・・編