お通夜の後は美味しいお寿司が待っています(多分)。
久しぶりに親族が集まったり、懐かしい友人と会えたり・・
めでたい席ではないのですが、ちょっとしたメモリアルになることがあります。
ということで、通夜後の会食です。“直会(=なおらい)”と呼ばれるこのもありますが、こちらは正確には神事の最後に、神饌としてお供えしたものをおろし、参加者でいただくという行事なので、神式の場合に使います。(ちなみに下げられた供物も直会とよびます)
お斎(=おとき)というのは、初七日など法事のあとで行う会食です。元来は僧の食事の意味。「斎」の意味は神仏をまつる前に飲食や行いを謹んで心身を清めたり、神事を行うことをいいます。
関東では、通夜振る舞いや精進落としの宴席を「お清め」と呼ぶ場合が多いです(宗派により異なります)
このお清めの際、“陰膳(=かげぜん)”と言って、故人の遺影の前やお柩のそばに、故人にも召し上がってもらえるように食事を用意したりします。元は長期の旅行や異境にある家族の者に対して、飢えないようにと祈って供える食膳のことです。
これが近年になって戦争へ出征した我が子の無事を祈り、家族が毎食みなが食べるものと同じものを供えていました。転じて葬儀の際も出すようになったようですね。
ご家族への想いがわかるとても良い習慣だと思っています。
ちょっと難しい言葉も、意味が分かると親しみも湧くってものです。
さあ、明日も仕事。喪主様によろこんでいただけるよう、心を砕きまくります〜
*友引毎に更新
 
誰も書かなかった葬儀のお話 ・・『直会/お斎/陰膳のはなし』編