http://livedoor.blogimg.jp/funeral_service/imgs/9/c/9c2bfd16.jpg 身内に不幸があった場合、家族は一定期間お祝い事などは避けて、身を慎む風習があります。 一般的には四十九日までを“忌中”、一周忌までを“喪中”と呼びます。 葬儀になると玄関先に“忌中紙”を貼り、葬儀の告知をしたものですが、伝達手段の発達・地域のつながりの希薄化・防犯対策などの理由により、都市部ではめったに貼らなくなりました。町内会のつながりが深いところでは、“訃報紙”を掲示板に貼って葬儀のお知らせをします。しかしそれも少なくなっていくのでは・・と感じる今日この頃です。 同じように、町内会館や団地の集会所などで葬儀を行う事も昔に比べて減りました。私がこの業界に入った頃は、自宅や町内会館での葬儀が結構あったものです。となり近所のおばさんたちが集まって、おにぎりを作ったり汁物や煮物を作って葬儀屋にも食べさせてくれました。葬儀がとっても人間臭かったのです。 身内の不幸があると、その翌年の年賀状は出さないというのも、喪に服すという考えによるものです。もし年末になって急な不幸があれば、年明けに寒中見舞いを出して近況を知らせるのも方法のひとつです。 インターネット全盛のいまですが、まだまだ人間の温もりで伝えるのも味があり意味があると思います。面と向かってが無理なら電話で、電話が難しいなら手紙で。電報も風情を感じます。受け取ると「手間ひまかけて送ってくれたんだなあ」と思います。 想いが大事です。 *友引毎に更新
誰も書かなかった葬儀のお話・・『喪中と忌中』編