昨日の夕方、私の携帯電話が着信音でもメール受信音でもない、あの不思議な
「ギュイ、ギュイ、ギュイ、ギュイ!」
の“緊急地震速報”音を鳴らしました。見ると「奈良地方で大きな地震」とあります。神社仏閣は大丈夫なのか?私の第一感想はそれです。
で、すぐ防災バッグを取り出し今年の春に買ったライフジャケットを被せました。玄関の靴も確認しました。出てなければ出すところでした。
部屋に戻り様子をうかがいます。揺れる気配は・・・ない。テレビではどのチャンネルも地震のことをけたたしく伝えます。
5分、10分・・揺れる様子はありません。テレビも通常のないように戻りました。私もバッグを仕舞い、ジャケットを元の位置に戻します。
その後、気象庁が“誤報だった”と謝罪会見を行ないました。和歌山で起きた小さな揺れを三重県沖の別の地震計が拾い、ノイズと相まって大きくしてしまったとか。
・・専門的なことはよくわかりませんが、結果何もなくて良かったじゃないかってことです。西日本では交通に乱れが出たって話ですが、震度6が来て見なさいって。それどころじゃないでしょう。死者だって出るんです。誤報を頻発するのはよくないですが、昨日のは予行演習くらいに思えばいいです。
「ああ、自分はこう動けたな」とか「何も出来なかったな。今度はこうしよう」とか。
「家には何も装備がないな。買いに行こう」とか思えばいい。
怖いのが何も思わないこと。「どうせ来ないんでしょう」・・これです。地震が来ないのはそう言うアタマの中にだけです。現実には来ます。誤報だってなんだって、何を考えてどう行動したかです。会社にヘルメットがあるなら真っ先に被って机に隠れるがいい。それを臆病者だと笑うのなら、その数秒後に頭に天井が降ってきます。
私は想像力の欠如だと思います。ここでこれが起きたらどうなるのか?考えて考え抜くのです。一家の主であるならばなおさら考えなくてはなりません。家族のことを考えなさいって話。特段のことを言ってるのではありません、普通の話です。
気象庁が考える予行演習をさせてくれたのです。感謝しなければ。