音楽仲間であるビン笛合奏団Laマーズと一緒に宮城県南三陸町へ行きました。岩手県釜石、宮城県女川と三週続けての東北行きのラストです。今回もとても充実し、多くの出会いと気づきがありました。
まずビン笛とは、大小様々な大きさのビンに水を入れて音階を作り、メロディに合わせて三人がそれぞれのパートを吹き分けます。その組み合わせは見事です。
今回は二カ所の仮設住宅で演奏しました。私は細かい雑用と記録係です。歌が好きなおばあちゃん、民謡が命のお父さん、ビン笛に興味を持った女の子、家族で聴きに来て下さった方・・・多くのふれあいがありました。仮設住宅とは夏は暑いし冬は寒い。収納はほとんどなく、荷物は玄関の横や表の倉庫内に入れたりしています。大きな音も出せないのでストレスの原因になったりします。ここはここで様々な事情があります。
リハーサルの間、チームメンバーで戸倉中学校に行きました。ここも津波の被害があったところ。時刻がその時間で止まっていました。校舎自体はかなりの高台にありましたが、津波はそれをも飲み込んだと思うと威力は計り知れません。着いてすぐお話を伺ったボランティアセンター長さんの言葉を借りれば「10トントラックがぶつかってくるようなものだ」ひとたまりもありません。
市街地はやっと盛り土がはじまったところで、8.7メートル上げるそうです。防災庁舎のあたりは商業施設で住むのはもっと高い所、山を切り崩して作ります。その土を盛り土に使ったり防潮堤に使うようです。だから復興はいま“はじまったばかり”なのです。メインのところでそうなので、小さな集落はこれからです。5年か10年か・・・気の長い応援が必要とされます。 →その2に続く