葬儀はいろんなセクションから成り立っています。葬儀屋一つだけあっても葬儀は出来ません。花屋さん、料理屋さん、返礼品(お返しもの)屋さん、外装やテント屋さん、湯灌(メイク)さん、大きな式ならば音響さんや司会、セレモニーレディさんなどなど。これらを必要に応じて必要な量や品を注文・用意するのが葬儀屋の担当です。私はこの皆さんには頭が上がりません。だって居なくては困ります。葬儀屋が料理を作ったりお花を挿したりできません。 彼らもプロですから、それぞれの道で極めています。だから任せます。こちらの意向を伝え、予算を言えばなんとかしてくれます(笑)。 私が入った頃はまだ葬儀業界も景気が良い頃で、葬儀屋の天下みたいなところがありました。とにかく「エラそうな」葬儀屋がいっぱいいました。「俺が言えば業者がなんとかする」的なオヤジがいっぱい。いまみたいに若い人がいたり女性がここまでいる業界ではありませんでした。葬儀式場もそんなありませんから自宅や町内会館での施行が多かった。だから(物を隠すための)幕を張れる技術が必要でした。幕屋さんも多かったですね。花環もめっきり減りました。23区ではほぼ見ないのではないでしょうか?出せるスペースが減ったこともありますが、やはり葬儀への意識が変化しています。 式場での施行が本当に多くなりました。葬儀屋が幕をはったりテントを張るような機会が減っています。その分ご家族様の「心のケア」に向いていくのではないかと思います。心のケアはとても大事です。大事な人を亡くした喪失感は、亡くした人でしか分かりません。宣伝文句などに留まらない、実のあるケアに葬儀屋はもっと力を入れるべきです。
頭が上がりません・・業者さん