事前相談に呼ばれて出掛けることがあります。
まだ亡くなった訳ではないですが、万が一の時に慌てないよう、心配な方のご家族と対面して、葬儀の流れや用意するもの・費用の話などを説明します(相談は無料です)。
 
指定された時間と場所に伺いますが、大抵ご自宅が多いです。状況によって自宅近くのファミレスでお会いしたり「式場を見たい」という方とは、見学を兼ねて葬儀斎場などでもお話します。
 
人のいる場所なら座る席に注意し、他のお客さんが近くにならない席を選びます。内容が内容ですし、あまり中身を聞かれたくないでしょうから。声のトーンも気を遣います。
相手はただ心配なだけ…まだ“その時”には直面していませんので、そのように話します。
人間は自分の欲しい情報しか聞きません。「金額が心配」「施行場所が気になる」「ご安置所が不安」など、相談者の心配事によって焦点を変えて話します。
 
電話でもよいのでは?・・答えはノーで、断然対面を薦めます。会えば葬儀社の顔が見えますし、資料なども実際に渡せます。電話では通り一遍の内容しかお伝え出来ません。一度会うだけでも伝えられる情報量が圧倒的に違うのです。
 
事前相談には、私は自分で作った
“もしもの際シート”
を持参します。それに沿って流れを説明するのですが、ご家族は一発で納得されるので、自分でもなかなか良く出来ているのではと思います(自画自賛〜)。
基本的に皆様が知りたいのは
「もしもの際はどういうことになり、私は何をすれば良いのか」
ということですから、丁寧に説明しながら想像力をフル稼働していただきます。
 
数件の葬儀社で話を聞いておけば、内容や費用を比べることが出来ます。こちらが“当たり前”に思っていることが、お客様には“知らなかった!”ということが結構ありますので、心配な方は前もって相談しておくほうが良いと思います。
*友引毎に更新
誰も書かなかった葬儀のお話・・『事前相談』編