最近、医療現場で
“モンスターペイシェント”
と呼ばれる患者が増えていると言います。
ウィキペディアで見てみると・・
 
モンスターペイシェント(モンスター患者、怪物患者などとも)とは医療従事者や医療機関に対して自己中心的で理不尽な要求果ては暴言・暴力を繰り返す患者や、その保護者等を意味する和製英語である。
 
とあります。学校で言う“モンスターペアレント”の病院版と言えそうです。
病気になると不安だし、気も滅入るのでしょう。病院サイドも「◯◯様」と呼んだり下にも置かぬ扱いなので、王様気分?になる輩もいるのかもしれません。
インターネットの発達で情報が入手しやすいので、病院側が薦める治療方法が自分の知っている知識と齟齬がある場合、その要求が大きくなるのだとか。餅は餅屋なのだから任せておけばいいのに、効力のない薬を要求するそうです。
もし不安ならセカンドオピニオンを利用すればいいのです。
病院への不信感が積もり積もって、殺人事件まで起きていますからただ事ではありません。
 
私から言わせてもらえば、ここでも「死」が覆い隠されています。
人間、数十年も生きていればガタがきます。機械なら部品を替えればまた動き出しますが、人間はそうなっていません。目がみえなくなるし肩も腰も傷んできます。膝は悪くなるし記憶力だっておぼつかない。補助の器具もいろいろありますが、本来の動きからすれば、あくまで補助でしかない。その先に有るのは間違いなく「死」です。死亡率100%、確実です。
 
普段から何の努力もしてないのに、急に病気になって勝手に不安になって「さあ、直せ!」ってのが無理な話。
食事制限はどうですか?暴飲暴食してませんか?
安易にエスカレーターに乗っていませんか?
こまめに運動してますか?歩いてますか?
きちんと水分摂ってますか?よく噛んでますか?
周りと円滑なコミュニケーションをしてますか?
 
良寛さんの言葉を借りれば
「死ぬときは死ぬのが良かろう」
です。これ以上の言葉は無い。お年寄りが必ず人格者とは限りません。動けなくなって頑固になって意地を張って、お金にしがみついて死んでいった方を何人も見てきました。いい方もいればそうじゃない方もいる・・それだけのことです。
 
私は「病気になったら終わり」くらいに考えますので、出来る限り健康で明るく毎日過ごします。少しの距離なら歩きます。「その時はその時」と開き直って、いつまでもクヨクヨ考えません。
皆さんはいかがですか?
誰も書かなかった葬儀のお話・・『モンスターペイシェント』編