『さよなら原発〜渡されたバトン〜』という映画を観ました。これは大手の配給会社が製作上映するのではなく、趣旨に賛同する企業や個人から出資金を募り、製作したいわゆるインディーズ映画です。あべじゅんさんから話を聞いて東京での上映会に行きました。作りにやや荒さはありますが、メッセージはよく伝わりましたし、原発建設の手法(このケースは新潟・巻原発)がよくわかりました。

周知せずに土地買収→住民の巻き込み→議論や説明の回避→安全神話吹聴→事故対策講じず

のくり返しです。「事故なんて起こりっこない」何度か出て来た台詞です。しかしスリーマイル島、チェルノブイリと起こり、国内の事故も相まって建設計画の撤回となります。とにかく住民は振り回されます。住民投票もままなりません。民主主義とは一体何か?・・それをも考えさせられます。

核分裂を起してその爆発力でお湯を沸かしてタービンを回す・・・これだけで単純に恐ろしいのですが、原料のウランも採掘には多くの被爆者を生み出しています。原発はいらない!というのは簡単です。しかしこれに40年間頼ってしまった過去があります。その恩恵で動いている会社や人材がたくさんいます。やはり反対を言うには覚悟と知識が必要です。

私は震災と福島原発事故で原発の時代は終わると思っていました。そうは簡単ではないようです。時間と根気をかけないといけません。何事も諦めてはいけないのです。。

渡されたバトン