チャップリンの『ライムライト』久しぶりに観ました。最高。

自殺を図った若いバレリーナとそれを助けた老道化師の物語。いま見直してみて、チャップリンのセリフ一言一言が“遺言”のようです。

人生に必要なもの・・・『勇気』『想像力』そして『少しのお金』。特に『想像力』をチャップリンは大事にしているように思えました。彼は極貧の少年時代を過ごしたので、『少しのお金』って言いたかったのだと思います。本当にいいシーンです。

最初観たのは20代の前半でしたが、若かったのであら探しというか“テレーズの演技だオーバーだ”とかそんなことばかり眼につきました。そんなことはいいんです。あのメロディーに身を委ねちゃえばいい。

チャップリンはこの時60歳過ぎ。<街の灯>で泣かせて、<独裁者>でヒトラーを批判した男は、<ライムライト>で静かに眼を閉じます。名作です。

ライムライト