今年前半で間違いなくナンバーワン映画(テレビ番組の再編)でした。江川卓と西本聖、松野明美と有森裕子。片や巨人のエースの座を、片やバルセロナ五輪女子マラソンの代表の座を競い合った仲。時代の巡り合わせが彼らにそうさせてしまいました。よく出来た人間ドキュメンタリーです。

彼らはそれぞれ20年近くその騒動以来会っていませんでした。特に有森が持参したバルセロナ五輪の銀メダルを松野が手にした時に漏らした「有森さんも苦しんでいたんですね・・」という言葉が泣かせます。あれは実感が籠もっていました。新しい映画の方向性を見た気がします。また機会があれば観たい映画です。

ライバル伝説