『ちいさな嘘と贈り物』という映画を見ました。原題は『Lovely,Still』ですが、邦題もなかなか素敵です。何か書くとすべてが台無しなので、あえて書きません。福祉と介護に関係する方、または興味ある方はぜひご覧下さい。情景描写が素晴らしいです。

先日、若い方が出るライブを拝見しましたが、皆さんの歌に表情がないんです。演奏はとても上手いのに、すぐ大きな部分にいってしまうというか・・その手前の描写を丁寧にやってもらえたら聴く方は感情移入し易いのに、それがなかなかない。たとえば主人公はどんな状況でどんな服を着て何を食べて・・どこにいて何をしてるのか、とか。あとは心理描写を丁寧に書くと良いですね。すぐ答えを書こうとしますが、世の中のことに答えなんてそうある訳じゃない。

ビートルズに『イエスタデイ』という歌があります。失恋の曲ですが、二人に何があった/何が原因で別れた、などには一切触れてません。いまの状況と心の動きのみが描かれています。それでいいんだと思います。あとは聴いたお客さんが勝手に考えれば良いのです。振れ幅というか、のりしろを残すのです。

話が逸れましたがこの映画、オススメです。

ちいさな嘘と贈り物