私がどうしてお遍路にハマったのか、ここにご紹介します。

初めての遍路は2007年。行ったきっかけはいろいろありましたが・・・つまりは

<時間があったから>

これですね。ヒマということでもなかったのですが、なんとかなりました。「行きたいと思った」だから行ったのです。

ちょうど横山良一さんが書いた『必須!四国お遍路バイブル』(集英社新書)という本にも出会いました。この本は一般市民の目線でお遍路を書かれていてとても面白く実践的です。

さて遍路。四国へは学生の頃からよく行っていました。四国フェリーで食べたうどん・・いままでで一番印象的なうどんだったかもしれません。時を経て今度はお遍路として瀬戸大橋を渡ります。1番寺の霊山寺(りょうざんじ)近くに遍路ショップがあるので、そこで編み笠・杖・白装束を揃えます。全部で8000円くらいでしたか・・・最初は恥ずかしいのですが、着てしまうともうそれでしか歩けないくらいハマります。四国の地にまたあれが合うんです。文化なんですね。

基本的に歩いて回ろうと思いました。なんとなく体力には自信があったし、行けそうかなと思いました(この思い込みが大事)。最初は5月に30番までを10日で、次に夏に88番まで30日かけて計40日で回りました。春は天候的にも良くて1日40キロくらいは歩けましたが、夏はペースが一気に落ちて20〜25キロくらいになります。雨にも降られるし、でもこちらは歩くしかないから歩きます。夏は台風にも直撃されました。雨と風で川は怒り狂ってるし、私の身体も風でフワッと浮き上がったりしました。60キロ以上ある身体が浮くのです。“死”を意識した最初かも知れません。嵐のなかたどり着いた37番の岩本寺の光景は目に焼き付いています。

それでも歩くのかって話です。歩きます。休んでも良いけど私は歩きました。何事も経験です。雨のなか歩かないと、雨のなかを歩いた話はできません。次は休むかもしれませんが笑

次はお遍路で得た忘れがたいエピソードを紹介します・・

お遍路の魅力(その1)