明日17日から彼岸の入りです。これからいよいよ温かくなっていきます(そう願うばかり・・)
春分の日を中日として前後三日の七日間がお彼岸です。お寺では法会が行なわれたり、墓参りをして故人やご先祖を敬います。
 
「彼岸」とは仏教語で“悟りの境地”の意味です。目指すべき境地を示している一方、私たちが生きている迷いや苦しみのあるこの世を“此岸(しがん)”と呼びます。
彼岸の由来については太陽への信仰より、「日の願」から「日願」となったとする説もあります。
俳句で“彼岸”と言えば春の彼岸を指します。諺で「暑さ寒さも彼岸まで」といいますが、かの正岡子規は「毎年よ 彼岸の入りに 寒いのは」と詠んでいます。
 
先日私は早々にお墓参りを済ませました。お墓参りをすると不思議と気分が落ち着きます。花と線香を手向けて、墓石を磨いてきました。風呂で父の背中を流す感覚です。お菓子のような食べ物をお墓に手向ける方がいますが、あれはカラスや猫が食い荒らします。お参りが終ったら撤収するのが望ましいと思います。(私は線香と花しか持参しません)
 
自分だけがポッと生まれて来た訳ではありません。脈々とした血のつながりがあるのです。恨んでいようがつらかろうが、いま生きていることを心から感謝すべきだと、私は思っています。出会いに感謝、仲間に感謝、です。
*友引毎に更新
 
誰も書かなかった葬儀のお話・・『お彼岸のお話』