人が亡くなると医師によって死亡診断書(入院履歴がない場合は“死亡検案書”)が発行されます。
それはそれは大事な書類で、いつ/誰が/何処で/どのような理由で亡くなったかが記されています。生命保険などの申請にも必要な書類です。
 
葬儀屋はこの死亡診断書を所定役所に提出して、代わりに火葬できる書類=火葬許可証を発行してもらいます。それがないと葬儀ができません。全国の葬儀屋は神妙な面持ちでこの書類を手にしているはずです。
私のような(?)気の利いた葬儀屋なら役所に提出前に何部かコピーして持ってきてくれますが、ボーッとしてそうな担当だったら「コピーお願いします」と言ったほうが良いでしょう。
 
死亡したその日に医師に診断してもらえば、記載した日は死亡日と同じとなります。以前、書いてくれた医師が記載日を書き間違えて、死亡日の前日を記載しまったことがありました。亡くなる前日に診断書が書かれることはありません。(それこそ殺人予告??)役所に提出前に私が気づき、すぐ病院に連絡。再発行してもらいました。病院側はただただ平謝り。喪主様には大感謝されました。私もそれ以来、いただいたその場で確認するようにしています。
こういう書類は不備があるとあとで尾を引きますので、素早く対応することが必要です。
 
座間の事件を受けて思うのは、そんなに死にたい人がいるのか・・ということでした。悩みを話すに話せない、そういう環境が憎いばかりです。
失敗なんて誰にだってあります。もちろん私だってそうです。お医者さんだって日にちを間違えるのです。
乗り越えましょう=
*友引毎に更新
誰も書かなかった葬儀のお話 ・・『死亡診断書』編