棺台…
読めますか?
 
 
 
「かんだい」
と読みます。
棺(ひつぎ)を乗せる台ですね。葬儀では必需品です。これのお陰で棺をどこにでもどの向きにでも安置できます。
アルミ製が多く、片方を頭の下辺りに、もう一方を腰から膝の下辺りに置きます。
長さも幾つかありますが、一尺台(約30センチ)か一尺半台(約45センチ)を多く使います。一尺台を「しゃくだい」、一尺半台を「しゃくご」と読んだりします。(ちなみに弊社では「しゃくご」を主に使っています)
 
一般的には「しゃくご」がお別れやご対面がしやすい高さとは思いますが、車椅子のお客様がいたり、小さいお子さんが親族にいらっしゃる場合は「しゃくだい」を使う方が良いですね。その辺りにも気を配ります。
 
棺台は立てて使うことも、寝かせて使うこともあります。寝かせて使うのは、ご自宅で使う場合などです。
床にベタに棺を置いてしまうと、さすがに指が入らないし、ドライアイスで霜がついて床を濡らさないように、床の上にビニールを敷いたりして水滴がつかないようにします。
式場に着くと最初に必要なので、棺台はすぐ下ろせるよう手前に積むようにします。トラックの奥に棺台を積んでいる葬儀屋を見ると「まだまだ青い!」とか思います笑。
棺台、銀敷(下に敷くシート)、テーブルタップ(電気配線コード)は絶対手前に積む“三種の神器”です。これらがないと飾りつけが始まりません。
 
棺台はいかなる人生を歩んできたお身体を支える、大事な葬儀アイテムなのです。「棺台は手前に積む!」
*友引毎に更新
誰も書かなかった葬儀のお話・・『棺台』編