プロスキーヤーの三浦雄一郎さんが、エベレスト登頂に成功したというニュースは瞬く間に日本じゅうに感動をもたらしました。80歳と7ヶ月で世界最高齢だそうです。快挙としか言えないこのニュース、私は少しばかり懸念があります。
これを聴く高齢の方は、みなさんが心が丈夫ということではないと思うのです。明るい方は良いです。素直に「良かったな」「私も頑張らねば」とか思うでしょう。しかし心が弱っている方・・調子が悪かったりどこかが痛くて仕方ない方は「こんな時に」と悔しがったり「それに比べて私は・・」などとやっかみが入るのではないのかと思うのです。気持ちに余裕が無い方は、すんなりとこの偉業を受け入れられないのではないでしょうか。
三浦さんだってポッとエベレストに登った訳ではなく、普段からものすごく努力をされてるのです。何十キロの重しを背負って毎日歩いているというのを聞いたことがあります。イメージトレーニングも欠かさないでしょう。私たちはついつい表立った明るい部分だけを見がちですが、その陰にはとてつもない準備期間があるのです。きっと考えて考え抜いているのです。それを私は“才能”なのだと思っています。
三浦さんは自分の夢にこだわってこだわり抜き、結果を出しました。それはすごいことですがその一方で人にはいろんな想いがあるということ、心にはいろんなカタチ/容量があるということ・・・それを忘れてはいけないと思います。
三浦さん、おめでとうございます。