『火垂るの墓』を久しぶりに見ました。1988年の高畑勲脚本・監督作品です。原作は野坂昭如氏。昭和 20年の神戸を舞台に、戦争末期を生き抜く兄と幼い妹の物語。

冒頭で兄・清太の現在が描かれ、過去に遡っていきます。妹のせつ子がかわいくて、またそれが切なくて・・・作品中に象徴的に使われるのがサクマドロップの缶。初めて見た時はこの缶しか頭に残りませんでした。

戦後66年が経ち、年々戦争体験者の方も少なくなっていきます。写真や映像もありますが、爆弾が降ってくる恐怖や原爆の体験などは、語り部などによって伝えるのが一番伝えられるのではないかと思います。去年沖縄に行った時に、案内してくださった方の言葉を聞いてそう思いました。

今年も広島、長崎の原爆の日と過ぎ、あと五日後は終戦記念日です。戦争はしてはいけない、させてもいけないという気持ちをまた新たに思うのです。

火垂るの墓